毎年3月終わり一ヶ月ほど、北タイは煙害で大変なことになる。
去年など、子供たちが皆肺炎になってしまい、病院はごった返していた。
私の子供も例に漏れず、肺炎で入院してしまった。
子供のみならず大人も喉の痛みや目の不調で大変なことになっているのに
山の人たちは野焼きをやめない。
13年前、こっちに引っ越してきた時はこんなことはなかった。この現象は近年の話で、それは人々の欲と関係している気がする。
野菜やキノコを早いサイクルで育てる為に、てっとり早く野焼きをして、収入を増やす、という近年の山の人たちの考え方がそこにある。
野焼きをするから木は燃え、大地は乾き、ますます空気は悪くなる。
昔は自分たちの食べる分と場所だけ野焼きをし、土稜改良をしてから野菜を育てるというやり方をしながら生活していたと思うけど、山の人たちもテレビや介入してくる外国人たちからの情報で、自分たちのシンプルな生活を忘れているのではないかと思う。それは、山の人たちを責めることはできないし、私たち外国人たち一人一人の責任でもある。
この問題は、私たちの世界観にも通じる根の深い問題なのだ。