チェンマイは11月28日の満月のお祭り、「ロイカトーン」にむけ、少しづつ盛り上がってきている。このお祭りは11月の満月に行われるので毎年日にちが変わるという素敵なお祭りだ。
具体的にはコムローイという和紙と竹ひごで作った円筒状の小型気球(コムローイ)を空に上げるのと、バナナの茎をベースに花や葉っぱでデコレーションして作られたカトーンというものを川に流す。全体的にはとても幻想的で美しいお祭りなのだが、今回はその陰で起こる小話をすることにする。
数年前、神聖な気持ちで川の神様に感謝し、自分のカトーンを流したところ、5メートル先で、子供たちが待ち受けているではないか!しかも、きれいなカトーンのみを網で捕獲(?)している。なにをするかというと、どうやらそれをまた売るらしい。人が流した穢れをつけたまま、またそれを売るとは!知らずに買ってしまっている人がとてもかわいそうだ。しかし、自分もひょっとしてそんなカトーンを買っているのでは….。それ以上考えないことにした。
ちなみに皆がそんなことをしている訳ではない、ということを付け足しておく。
また、これは笑えないことだが、コムローイを空に上げるときたまにうまく上がらず、途中で火がついたまま落下してくるものが多々あり、これによる火事が発生することもしばしばあるのだが、一度ものすごい勢いで燃えるわら屋根の小屋を見たことがある。もう燃え尽きようとするその時に消防車が登場。おそい。おそすぎる。
何年か前に、市でコムローイ禁止条例が出たのだがその一年のみで終わってしまったようだ。やはり観光の国にとってハイライトがないのは商売あがったりということなのだろう。
ともあれ、とても美しいお祭りなので、是非タイに来た時は体験していただきたいお祭りだ。