今、12月のタイは世界各国からのツーリストでいっぱいだ。
うちはギャラリーをやっているのだが、今年はお客さんの層が去年と違っている。
いつもは欧米人が多いのだが、今年は一年を通してダントツに多いのが中国人だ。
彼らはすごい。
何がすごいかというと、老いも若きも絶対に引き下がらないディスカウント術を身につけている。
どんなにだめだ、といっても食い下がってくる。しかも片言の英語なのに、だ。
うちで扱っているジュエリーなども、ショーケースのふたを開けたとたん、すみません、の一言もなく、勝手に試され、いらなければ戻される。
もう、そのやり方といったら、びっくりを超え、あっぱれだ。中華街というものがどこの国にもあるわけが身にしみて分かった。
中国人の方皆さんがそういうことをする訳ではないのだけれど、比率として非常に高い。そして彼らはいっぱい買い物をする。中国経済は豊かなのだなあ、と思う。
とにかく、ほくほくとした彼らの背中を見送った後、敗北感とともになぜか清々しさを感じる今日この頃だ。